2000年08月25日(当時51歳)
”田ノ原”の駐車場(標高2,200m)から見た ”御獄山”の全景。
標高差は867mであるが、相当厳しい登りが続きそうに見えた。
途中から振り返り見た ”田ノ原”の駐車場と
”御岳スキー場”の最高地点となる ”三笠山”(2,256m)。
Zさんのお蔭で休憩時間が増えて楽チン登山となる。
5時20分に登山開始、穏やかな整備された登山道(参道?)から始まる。標高は2,200mを超えており8月と言えど歩き始めは寒かった。
”八合目”には ”石室”が在り、ひと休憩する。
きつい登りはまだまだ続く。
”一口水”にて水を飲んでみるが、本当にチョロチョロとしか
水が出てこないので、充分飲むには時間が掛かる。
”九合目”まで来ると ”王滝頂上”までは後わずかとなるが、
壁の様な見上げる急登が待っている。
”八丁ダルミ”には硫黄臭い噴煙を上げている噴口があり、
硫黄ガスの為に植物は一切生えていない。
「あれはなんじゃ!」八丁ダルミには宗教色の強い建造物が林立しており雰囲気悪し。
前方のピークが ”剣ヶ峰”の御嶽神社。
ゆっくりながら確実に登ってくるZさん。 お陰で他のメンバーは休憩が多く
楽している。続々登ってくるハイカーと原ノ原の駐車場が遥か彼方に見えていた。
しっかりと賽銭箱が置いてある。 当然、お賽銭は入れてないけどね。
8時20分、3時間丁度で ”剣ヶ峰”(3,063m)御嶽神社に着く。
神社への最後の階段がきつかった。
展望の良い御獄神社裏で雲上人となり、朝飯休憩とする。
ここからは駒ヶ岳、乗鞍岳が良く見えた。
下って来た外輪山の尾根道。 頂上の ”御獄神社”、右に ”地獄谷”が見えていた。
”二ノ池”に下りてみると大きな残雪が残っていた。
”二ノ池”周辺には高山植物が沢山咲いており、ベテランハイカーに花の名前を教えて貰った。
覚えているのはイワリンドウだけ。 Zさんはへたり込んで花のスケッチを始めてしまった。
Zさんが描いた絵手紙、中々センスがあると思う。
”二ノ池”から小さな峠を越えて ”王滝頂上”に引き返す。
向こうの尾根には沢山の人が登ってきている。
(小さい点々がハイカーの姿)
後記
3時間に渡る直登はかなりしんどかったが、山頂からの景観、残雪、高山植物が又来たくなる思いにさせてくれた。
信仰の山
腰が曲がったおばあちゃん、白装束で裸足で登っている若い女性、信仰の
山だからしょうがないと思うが、これで宗教色が無ければ最高の山だったのにと無宗教の自分は思ってしまった。
長野県木曽郡王滝村田ノ原
標高差:876m
Road Map :名古屋からR19を北上し、木曽福島から御岳スキー場に向かう。
Route Map:標高2,200mの田ノ原から王滝頂上を経て剣ヶ峰へ。後はお鉢巡りをして同じ道から下山する。
登り:3時間00分(剣ヶ峰まで、その他の時間データ無し)
田ノ原 |
七合目 |
一口水 |
王滝頂上 |
剣ヶ峰 |
二ノ池 |
王滝頂上 |
田ノ原 |
5:20 |
−−− |
−−− |
7:40 |
8:20 |
−−− |
10:33 |
−−− |
昨夜に家を出て、夜中の2時44分に田ノ原の駐車場に着く。 周りには車で仮眠している人が沢山いた。
夜明けまで仮眠を取る。
朝の5時頃、夜が明けてきたので外に出てみると8月なのに相当寒い。
東の空は綺麗な朝焼けとなっていた。
きつい登りが続き、普段山歩きしないZさんが遅れ出す。
7時40分、2時間20分にて ”王滝頂上”(2,936m)に着く。
”王滝頂上神社”は素通りして ”八丁ダルミ”に行く。
後年、2014年9月27日に、ここが大噴火するとは夢にも思わなかった。
”田ノ原”の広い駐車場には沢山の車が来ていた。
最高の天気の中、壮大な展望を望みつつ、”王滝山頂”までの登りを頑張る。
登り勾配がきつい為に山頂を見上げても見えない。
”王滝山頂神社”と ”まごころの塔”を振り返り見る。
”ニノ池”方面への分岐となるが、まずは ”剣ヶ峰”を目指す。
体力的には全員へろへろであるが、折角だからお池周りをして下山することにする。
写真は水の無い ”一ノ池”。 外輪山を周り ”ニノ池”に向かう。
外輪山から ”継母岳”(2,867m)への絶景を見る。
まだ ”日本百名山”を登ろうとは思っていない頃で、
こんな山歩きを通じて ”百名山制覇”の思いが湧いてきたと思う。
コバルトブルーの ”ニノ池”と残雪に大感激。
後に見える尾根を下りて来た。
『日本百名山』 登山口から山頂まで隔てる物が何も無い大展望の山。
おんたけさん
深田久弥著の「日本百名山」から
富士山、鳥海山、立山、石鎚山など、古くから宗教登山が盛んであったが、現在では一般登山の中に解消されている。 信仰登山の組織と戒律と風俗を今でも濃厚に保っているのでは御嶽だけだろう。
(略)道が白く見えるくらい白衣装束の信者が続いている。
今日のハイキング仲間と記念撮影を撮る。
疲れているが、お鉢巡りをしておく。
勾配が増して来ると体温は上り、上着を脱ぐ。
板材で整備された登山道はかなり痛んでいた。
2023年12月15日改定